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迷子の子犬ちゃん

今日、飛び込みで某ソフトウェア会社の営業の人が来社した。

とりあえずシステム担当のボクが呼び出されたわけだが、断るにもネームバリューもあるし、実際に世話になっている事もあったので要件だけ聞く事に。

とりあえず会いに出てみると、一見して直ぐに新人とわかる初々しくおどおどした女の子が立っていた。

まるで迷子の子犬のように頼りなさ気にたたずんでいる姿に何だか心苦しくなりました。。。

ボク自身は新人らしさが無いとは言われるもののまだまだ20代。
飛び込みの営業はやった事無いけれど、知らない分野ややった事の無い仕事を任された時の不安は未だにある。

それに前職では知らない会社に訪問して常駐するなんて事も多々あった。

だから相手の気持ちは痛いほど良くわかる。
もっとそんな個人的感情で、商談をまとめるわけにもいかないけど、せめて話だけ相手に自信がつくように聞く事くらいは出来る。

そう思い話を聞き始めたけど、ホント慣れてないんだろうな。

話に筋が無いし何を話すのかすっ飛んでる感じだったので、優しく話しを誘導してあげた。

ちょっとざっくばらん過ぎたのか優しくしすぎたのか余談が目立つ感もあったが、それが彼女のスタイルなのかもしれない。

ま、相手によっては怒る人もいるだろうから気をつけてくれと心の中で注意をしてあげる事しか出来なかった。

でも一つだけまったく関係ない発見があった。

それは、最近、ちょっとだけ他人に対して興味を持てることが多くなったって事。

全幅の信頼なんて無理だし、所詮は冷たい視線上での興味でしかないのかもしれないけれど、不安げな可愛らしい女の子を見て「あ、可愛いな」くらいは思えたし、ノリが良さそうな人を見つければ声をかけるくらいの事はするようになってきた気がする。

ま、良いとか悪いとかじゃなく何かが自分の中で変わろうとしているのかもしれない。

それにしても今日の子は、本気で可愛かったかもしれない。笑

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