純粋な気持ちが自分にまだ残っていると思っていた。
綺麗な目をまだ持っていると思っていた。
いつからだろう?
知らぬ間にどんどんと薄汚れて煤けていた。
気づかないようにしていただけのことかも知れない。
現実を突きつけられた時、全てを認めなくてはならなくなる。
自分の犯した罪。
自分の濁りきった目。
自分の汚れた心。
勝手に信じて勝手に苦しんでいる自分がいる。
全て自分がまいた種に過ぎないのに。
ここ数年、ジェットコースターとまではいかないまでも加速度十分で落ちたり上ったりを繰り返すレーンを走り続けてきた。
そのせいにするわけではないけれど、心の拠所を強く欲していた。
何度も躓いて立ち上がろうとする度に周りに迷惑をかけて、その事でまた少し自分が嫌いになる。
寛容に両手を差し伸べてくれる友人に対してもこの気持ちは払拭できない。
それどころか歪みが大きくなり続けていた。
そう全てボクのせい。
ボクがいけないんだ。
そう思う一方で、甘えさせてくれる人、助けてくれる人を必死に求めていた。
無理に仕立て上げようとした事もあった。
何にそんなに焦っているんだ?
そう周囲に言われるほど、何かに怯えて何かから逃げて、何かを攻撃していた。
それはきっと、自らの弱さに怯えて逃げたかっただけかもしれない。
自分の心の芯の弱さが怖い。
自分の心の芯の弱さが嫌い。
自分の心の芯の弱さが憎い。
その全てを受け入れて欲しい。
その全てを認めて欲しい。
疲れているだけかもしれない。
ずっと一人で走り続けてきたけど、そろそろ心身に大きな疲労という名の歪みが生じているのを感じる。
矛盾、誤解。
普通、虚言。
現実、夢想。
将来、目標。
妥協、理不尽。
歪を消化する事も出来ないまま正体の見えぬ何かに悔やみ苦しみ新たな傷を作る。
ボクは失態を犯したのか?
ただ、純粋な気持ちがそこにあったに過ぎないのに。
何を言っても言い訳に過ぎない無情と無意味。
全ての答えを導き出すためには、またいろんなものを犠牲にしなくてはならないのかもしれない。
自分は何処に向かっているのだろう?
自分は何を求めているのだろう?
自分はどうしたいのだろう?
自分はどうして欲しいのだろう?
自分は、自分は・・・。
自分の事が一番わからない。
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